みさき画廊  絵と、暮らすこと

《開催中の展覧会》 没後20年 池田満寿夫展  2017. 5 / 18 thu - 28 sun 〔水曜日休廊〕

高山辰雄

《新着》 リトグラフ・素描(彩色)

高山辰雄 金魚のいる部屋

金魚のいる部屋

高山辰雄 窓のある

窓のある

高山辰雄 甘薯図
SOLD
甘薯図



対談 描く 生きる 特装本 銅版画3枚入り 

 高山辰雄 描く生きる

対談 描く生きる 特装本 
著 者 高山辰雄/坂崎乙郎 
出 版 夢想社 
制作年 昭和56年(1981)  
頁 数 129頁 
冊 数 1冊 
状 態 限50部 銅版画3枚入り:部屋の二人・山を望む・林を行く|番号・サイン 16×15㎝
ハードカバー 二重箱
定価30万円 特別価格 お問い合せ下さい。

銅版画集 〔描く生きる〕から 1981年

高山辰雄 部屋の二人

部屋の二人

高山辰雄 山を望む

山を望む

高山辰雄 林を行く

林を行く


額付別売|各 32,400円(税込・送料無料) 額|ナラ白仕上げ、フランスマット


 運命を描く画家 −髙山辰雄

 画家は絵を描く。当たり前の話である。
 ただし、あるとき、ある瞬間から、画家は人生を描きはじめる。
その瞬間がいつおとずれるかは画家自身にもさだかでないが、このとき、おそらく描くことは運命となる。
−坂崎乙郎− 対談「描く生きる」から  




私の銅版 髙山辰雄
 銅の板は、赤く磨かれていて、昔の鏡を、思わせる様に美しい面をつくっている。鉄筆で線を引く。それは他のものでは感じる事の出来ない、触覚が、指先から腕に伝って来ます。銅のもつ堅さと柔かさ、グッと刻みつけて行く鉄筆は、日本紙の上に、毛筆で線を引く時の、心の中にふれる様な、しみ込む感覚と違って、もっと何か、肉体的なものがあります。
十数年前、石版をはじめまして、時々やっております。その後、その小屋に銅版の機械を並べて、少しばかり小屋を拡げました。用意が出来て見ると、早く制作してみたい慾求にかられました。がさて、画題を何にするか。
男と女と子供
暇がある時は、特別の目的を考えず、制作をつづけました。
硝酸液に銅版をひたして、暫くすると、緑青の泡が、版面上に、美しい、思いもよらない色や形を造り出して来ます。夜の二時、三時、あたりが静まりかえった頃、単純で素朴な鉄の塊の様な機械を、インクだらけの手できしませ乍ら廻す。遠い昔に旅をする様な不思議な気持につつまれる。刷り上がった紙をそっと、つまみ上げる。期待と不安に緊張します。気がついて窓の外を見ると、朝の光がまぶしい事が多いのです。暇を見つけて、年三、四枚、それが何時か十数枚になりました。
同じ主題、男と女と子供、その時々の作品は、その時々の心の動きがあって、日記の様にふり返る。そして又、これからも同じ主題で続けていきたいと考えているのです。


銅版画 〔聖家族〕 1976年

高山辰雄 聖家族1

聖家族1

高山辰雄 聖家族2
SOLD
聖家族2

高山辰雄 聖家族3
SOLD
聖家族3

高山辰雄 聖家族4
SOLD
聖家族4



高山辰雄 聖家族5
SOLD
聖家族5

高山辰雄 聖家族6

聖家族6

高山辰雄 聖家族7
SOLD
聖家族7

高山辰雄 聖家族8

聖家族8



高山辰雄 聖家族9
SOLD
聖家族9

高山辰雄 聖家族10
SOLD
聖家族10

高山辰雄 聖家族11
SOLD
聖家族11

高山辰雄 聖家族12
SOLD
聖家族12



高山辰雄 聖家族13

聖家族13

高山辰雄 聖家族14
SOLD
聖家族14

高山辰雄 聖家族15

聖家族15

高山辰雄 聖家族16
SOLD
聖家族16



聖家族讃  井上 靖

 
 髙山辰雄のエッチング「聖家族」を書齋の一隅に置いた夜から、私には新しい作業が課せられた。作業は深更から明方に及び、すでに十数夜を重ねているが、いつ果てるとも知らない。
私は「聖家族」の一枚を携えて、紀元前一七〇〇年のヒッタイト神殿址・ヤズルカヤの岩の台の一画に立つ。神々の隊列が刻まれている大岩壁の中で、そこだけが空白のまま置かれてあったからだ。「聖家族」の一組の母と子の像は、画面から出て、忽ちにして、そこの古い浮彫として収まった。
私はまた、「聖家族」の何枚かを携え、カッパドギア高原にちらばっているキリスト教窟院址の数々を経廻った。ビザンチン壁画はその一部を遺すのみで、祭壇や、龕は、そこに収まる主を失って久しかった。聖なる母と子は、その画面から脱け出し、あるのものは彫像として、あるものは壁画として、窟院の古い静けさの中に、それぞれの位置を定めた。
私はまたバーミアンの、竜門の石窟群を訪ね、ハッダの、ハイバクの塔院址の古い礎石の上に立った。「聖家族」の何枚かから脱け出した母と子は、それぞれの場所で、曽てそこに仏陀や、菩薩や、供養者たちが坐っていたように坐った。
私は更に何夜も、この作業を続けなければならぬだろう。髙山辰雄は母と子を、その関係を、この現世における最も聖なるものとして刻んだから、私はその祭壇を、今はすっかり風化してしまった古い遺跡の中に探さなければならないのだ。
〔1976年 銅版画集「聖家族」より〕


リトグラフ

高山辰雄 我眉山月下

我眉山月歌

高山辰雄 感遇

感遇

高山辰雄 金魚のいる部屋
SOLD
金魚のいる部屋

高山辰雄 カーニュの路地
SOLD
カーニュの路地